2014年11月10日月曜日

ブラジリアン柔術教則本コラム(7) インストラクター資格



本作品には、トライフォースの指導員育成ツールとしての機能を持たせています。

インストラクターとしての才能や適正を潜在的に有している者は多数います。そういった人材を掘り起こすためには、まず彼ら自身がその才能を確認し、自覚する機会を持ってもらう必要があります。

その点において、誰でも気軽に手に取って見ることが出来る安価なDVD&BOOKというツールは有用です。まず何をどうやったらインストラクターになれるのか、これを各自で密かに見てもらえばよいわけです。

インストラクターになるための最初のハードルが、ある日意を決して行う「アカデミー代表者への直訴では、江戸時代の一揆ばりに誰もが尻ごみしてしまいます。

トライフォースでは、2004年の設立当時から研修システムを導入し、インストラクター資格を付与してきましたが、声掛けするのはやはりアカデミー代表者からになりますので、そのオファーはとてつもなく重く受け止められがちです。

「自分ごときが・・・」、「実力が・・・」、「実績が・・・」と言って断られてしまうこともしばしばありました。しかし「自分こそが指導者になるべき人間だ。心技体、実力、実績、俺は全て申し分なし」と思ってインストラクターになる人間などほぼいないでしょう。どんな道にも最初の一歩があるのです。

トライフォースのレベル1のインストラクターの資格を取得するためには、このベーシックカリキュラムを正確に再現出来ることが条件となります。

カリキュラムを正確に指導出来るということは、早川光由と全く同じ技を教えていることになります。個人の実力や実績などは横に置いておき、再現能力のスキルのみを自分の中で確認して頂ければ良いのです。

再現能力を確認する為に、今後トライフォースではテクニック検定のようなものを実施したいと考えています。インストラクターを目指す方は、前段階としてまずはその検定にチャレンジして頂こうと思っています。

もちろん、特にインストラクター志望でない会員であっても、技能チェックの為に検定を受けることは出来ますし、他道場の方の受験も可能にしようと思います。テクニック検定の合格者は全員ウェブサイトに記載します。

インストラクターの資格を取得する為には、その上で研修コースに参加、コミュニケーション能力や管理能力も査定する必要があります。資格は資格に過ぎず、検定に合格する事と、インストラクター資格を付与する事、そしてさらには実際にアカデミーの指導員に採用する事は、分けて考えています

インストラクター資格取得者は、認可インストラクターリストに登録され公開されます。これは指導員バンクのようなものです。各支部から、または他のアカデミーからのオファーがあれば、柔術指導者としての道が開ける可能性を広げたいと思っています。